11年前、当時中学生だった娘は夜、車にはねられてその後、死亡しました。遺された家族の思い…。岡山市の中学校で講演会が開かれました。母親が、生徒たちに伝えたかった思いとは。
あの日、娘は帰って来なかった
(秋田明美さん)
「宝物が1つ欠けました。それが今ここに写真にある娘です」

亡き娘への想いを語る秋田明美さんです。

岡山県警が行っている「心と命の教育活動」の一環で開かれた講演会には、芳田中学校の3年生らおよそ200人が参加しました。

2012年、秋田さんの長女で当時中学生だったあゆみさんは、自転車で塾から帰る途中、車にはねられ意識不明の重体で病院に運ばれました。
いつも笑顔だったあゆみさん
(秋田明美さん)
「笑っている子どもの笑顔をずっと見て暮らしていた私にとって、今度は脳死状態ということは娘の心臓が止まるのを待つだけです。もう笑いません」
事故からおよそ40日後、あゆみさんは息を引き取りました。11年経った今、秋田さんは娘の事故を知ってもらいたいと講演を続けています。