自然食志向の波に乗り、添加物を使わない「自然派ワイン」の人気が高まっています。日本での第一人者と呼ばれる醸造家の男性が岡山市にいます。”日本の農業の未来”も見据えた取り組みを行い賛同した人たちの輪が、広がり始めています。
■自然派ワイン・日本の第一人者の醸造家は岡山に


敷き詰められたのは、ブドウの実。素足で踏んで発酵を促します。ルーツは紀元前にさかのぼるとも言われる「自然派ワイン」の製法です。酸化防止剤などの添加物は用いません。
(研修生)
「大岡さんチェックお願いします」

醸造家の大岡弘武さんです。
(自然派ワイン醸造家 大岡弘武さん)
「おいしいです。すごい可能性があるなと思います」

大岡さんの畑は岡山市北区の富吉地区にあります。


(自然派ワイン醸造家 大岡弘武さん)
「ものすごい、いいと思います。岡山独自のワインが出来ていくと思うので、まず、それの足掛けというか。」
自然派は、ブドウ作りも有機栽培です。大岡さんは、ワイン大国フランスで修業を積んで独立し、ヨーロッパの国々やアメリカでも、高い評価を得ました。2016年にフランスから帰国し、新たな拠点に選んだのが岡山でした。


■情報誌「ブルータス」でも自然派ワインの特集
40年以上にわたってライフスタイルの流行を追う情報誌「ブルータス」の最新号でも、”自然派ワイン”の特集が組まれました。愛好家やソムリエをはじめさまざまな声が紹介され、トリを飾るのが生産者代表、大岡さんです。記事を書いた渡辺泰介さんも大岡さんのファンです。


(記者)
「渡辺さんも大岡さんのワインを飲んだと言うことですが」
(『BRUTUS』編集部 渡辺泰介さん)
「そうなんです。本当に誰も知らないワインじゃないかと、未知の世界なんだと思います」
「海外にたくさんのファンがいるようなワインの造り手だったわけです。その人が岡山を選んだ、別に岡山生まれでもないし岡山育ちでもない、縁があるわけでもなく。その上で岡山を選んだ、そのエピソードも非常に面白い」