自分の心を自分の言葉で伝えます。岡山盲学校で生徒たちによる弁論大会が行われました。

「心も体も光を失うような感覚、悲観する毎日。そして、昔のようにあいさつもできない内向的な自分になりそうなとき、知人から盲学校やあんま鍼灸師のことを教わりました」



岡山市中区で開かれたのは「中国・四国地区盲学校弁論大会」です。
大会は、生徒の表現力や資質を高め、交流を図ろうと行われたもので、中国・四国地区の盲学校などから選ばれた12歳から50歳の生徒ら9人が弁論を行いました。
生徒たちは、教室に登校できなかった苦悩や、目が見えなくなったことをきっかけにそろばんに熱中するようになったことなど、それぞれの経験から出てきた言葉を伝えました。


(鳥取県立鳥取盲学校 田中心愛さん)「そんな私を変えてくれた言葉があります。それは『あなたはあなたらしく生きなさい』という言葉です。私自身、不安なことや迷いがあるときに先生方の言葉を、何回も口に出して前向きに頑張っていこうと自分に言い聞かせています」

(岡山県立岡山盲学校 藤尾愛一郎校長)「いろんな違いはありますけど、その時代その時代、年齢年齢で考えられることは分かるっていうことで、本当に心打つものというか魂の叫びがあったと思います」

最優秀賞に選ばれた1人は、10月に秋田県で行われる「全国盲学校弁論大会」に出場します。