気象庁はきょう(1日)夕方、中国・四国地方に「線状降水帯予測情報」を発表しました。あす(2日)朝から夜にかけて警戒が必要です。気象予報士の佐藤俊和気象予報士の解説です。

(佐藤俊和気象予報士)
台風2号は、このあと日本の南の海上を進む予想となっていて、台風本体の雨雲が瀬戸内にやってくる可能性は低くなってきました。ただ、台風周辺の暖かく湿った空気が梅雨前線に流れ込むことで、大雨となるおそれがあります。

雨雲の予想です。今夜(1日)は、岡山県北部を中心に雨が降りますが、まだそれほど強い雨ではない見込みです。ただ、あす(2日)の朝になると、帯状の非常に活発な雨雲の帯が瀬戸内にかかる予想です。

さらに雨雲は次第に南下して、あす(2日)夜になると南に抜ける予想です。

【画像】は、今夜(1日)9時からあす(2日)午後9時までの1時間おきの雨雲の様子です。

あす午後6時までに予想されている雨の量は多いところで、岡山北部で120ミリ、岡山南部で120ミリ、香川県で120ミリとなっています。この雨量の大半があす(1日)日中の時間帯に降る予想で、周囲の状況が一気に変わるおそれもあります。

激しい雨の際は、雷や突風をともなう所もありそうです。また、低い土地の浸水や土砂災害が発生する可能性があります。短時間で状況が悪化するおそれがありますので、ハザードマップなどで周囲のリスクを確認して、安全な場所で過ごすようにしていただきたいと思います。