いわゆるカルト宗教への規制の在り方をテーマにした講演会が、きょう(28日)岡山市北区で開かれ、旧統一教会の被害者救済などに取り組む紀藤弁護士が現在の法律の不備などを訴えました。
講演会は岡山県内でも宗教団体を巡る金銭トラブルが絶えないことから岡山弁護士会が開いたものです。
旧統一教会などの被害者救済に取り組んできた紀藤正樹弁護士が講師を務め、カルト宗教の被害の実態を紹介。高額な献金のほか、宗教上の特異な教育による児童虐待で苦しむ人が多いとした上で、現在の法律では不十分と指摘しました。
(紀藤正樹弁護士)
「カルト団体内の児童虐待は、教団は『信者の両親が自分の自己判断でやった』と繰り返すんだけど、実際には背後がある。都道府県単位でできない児童虐待の調査は、法律を整備して国の所管部分を残さないといけない」
このあと大阪大学の島岡まな教授が、フランスにはマインドコントロール罪という先進的な法律があり参考になると伝え、訪れた人が真剣に聞き入っていました。