過疎化が進む中山間地域にも関わらず、いま真庭市のある集落では移住者が増え続けています。新たにやってきたのは、東京の有名うなぎ店の夫婦。2人の生活から見えてくるのは「中山間地域でも東京と同じように働ける」そんな新たな移住の形でした。

人口800人の静かな集落 岡山県真庭市の旧中和村地区


蒜山高原にほど近い、真庭市の旧中和村(ちゅうかそん)地区。静かな集落に1組の夫婦が移住してきました。

鮮やかな手さばきでうなぎを裂いていくのは、この道20年のうなぎ職人・村田翏さんです。

鮮やかな手捌きは、うなぎの名店「宮川」仕込み
村田 翏さん

(村田翏さん)
「”宮川”という店で13年くらい働いていました。日本で五本の指に入るくらいの人たちの中でやっていた。」
「うまい人になればなるほど”裂き”も速いですし、音もしないんですよね。『シャッシャッシャ~』みたいな感じで。ふだんユーチューブを見ていると『ジョリジョリジョリ』って。ジョリジョリ裂くとウナギがかわいそうなので、ウナギが気付かない程度に『サッ』っと切ってあげるのが一番」

(記者)
「外科医みたいな?」
「そうそうそう。」

その姿を後ろから見守るのは、元外科医の妻・朋子さん。朋子さん自身、手先は器用ですが、ウナギは難しいと言います。

手先が器用な、元外科医の妻・朋子さんも「ウナギは難しい」


(妻・朋子さん)
「簡単そうに見えるじゃいいですか、でもやると進まないんですよね、ウナギの身ってすごく硬いので。串打ちもそう。普通にサクサク刺しているのに、刺せば刺すほど爪がむけてくる。」

SNSをきっかけに真庭市の旧中和村地区を知りました。夫婦でいつか自然に囲まれた生活がしたいとずっと思い描いていました。

(村田翏さん)
「ちょうどここから田んぼが見えるんで、捌きながら気持ちいいんですよね。東京ではなかったんで。」
「なぜウナギ屋が岡山の、蒜山の中和に引っ越したのか、皆さん謎だと思うんですよね」

田んぼを見ながらウナギを捌ける
でもなぜ中山間地域に?「みんな謎だと思う」