香川県三豊市の国道11号で、あす(26日)午前9時からこれまで2車線だった区間の一部が「4車線化」されます。果たしてどの区間がどのように拡幅され、どのように渋滞が解消されることが期待されているのでしょうか?画像を交えて解説します。

あすから4車線化されるのは、三豊市豊中町上高野~本山間の1.3キロです。(【写真】「図解①」参照)

【図解①】開通するのは三豊市の1.3キロ区間

この区間の起点・三豊市豊中町上高野には、「高松道・さぬき豊中IC」と繋がる丁字路の交差点があるほか、区間の沿道には大規模商業施設「ゆめタウン三豊」があり、国道11号においては香川県でワースト8位の混雑区間となっています。(【写真】「図解②③」参照)

【図解②】沿道には大型商業施設「ゆめタウン三豊」が
【図解③】香川県内国道11号ワースト8位の混雑区間

実際に、区間内にある六ノ坪交差点付近では、通勤時間帯に渋滞が発生しているほか、本山小学校前交差点付近では歩行者が狭い歩道を利用している状態でした(【写真】「図解④⑤」参照)。

【図解④】通勤時間帯に混雑
【図解⑤】国道沿いの歩道が狭く歩行者も通行が困難

今回の工事では、この区間一帯の「渋滞緩和」「安全性の向上」「高速ICのアクセス性向上」を目的に行われているもので、あす4車線化で開通するのは、三豊市豊中町笠田笠岡~観音寺市植田町までの4.6キロを4車線化する「国道11号豊中観音寺拡幅」事業の全4工区のうち2工区の1.3キロになります(【写真】「図解⑥」参照)。

【図解⑥】今回4車線化されるのは1~4工区のうち「第2工区」

2工区は、2008年に事業化され2016年に工事を開始しました。香川河川国道事務所によりますと、今回の4車線化により国道11号の渋滞緩和が図られるほか、高速ICへのアクセス性が向上し、例えば香川県内の作付面積の7割を占めている三豊・観音寺地域のレタスの出荷についても物流効率化により好影響が出るのではとしています。

さらに周辺には観光スポットとして、父母ヶ浜の「天空の鏡」や高屋神社の「天空の鳥居」、さらには銭形砂絵「寛永通宝」もあることなどから、周辺地域の観光スポット巡りが強化され、アフターコロナにおける地域観光再生への支援にも繋がるのではないかと期待しています。

香川河川国道事務所によりますと、現在、1工区・3工区・4工区の4車線化時期については未定だということです。

なお、あす午前9時からの4車線化の切り替えは順次段階的に行われる予定で、香川河川国道事務所では。通行の際には現地の案内に従い安全な走行をと呼び掛けています。