岡山県玉野市にある「岡山県渋川青年の家」で、県内の小学校では恒例となっている “海事研修” が始まりました。今年は4年ぶりに宿泊研修も再開されます。

38人の児童が押すのは、全長9メートル・重さ1.5トンの手漕ぎのボートです。

赤磐市立山陽東小学校の5年生112人が3つのボートに分かれ、雨の中、約40分かけて距離3キロのカッター漕ぎに挑みました。

新型コロナ対策としてかけ声は出さず、前の席に座る人のタイミングに合わせながら力いっぱいオールを漕いでいました。

(児童)「揺れてちょっとこわかった」

(児童)「力を合わせると、なんでもできるということを学びました」

(児童)「4月だから初めての友達もいるけど、みんなと友だちになれてよかった」

海事研修は、主に県内の小学5年生以上の児童・生徒を対象に、秩序や友情などを育むことを目的に実施されているもので、77年間続けられています。

今年は新型コロナの影響で中止となっていた宿泊を含む研修も4年ぶりに再開しました。

(岡山県渋川青年の家 大倉 太 指導課長)
「今回からは4年ぶりに『宿泊を伴う生活』ということで、食事や入浴、睡眠など集団生活を体験していただけるということで、こうした生活・研修を通して友情を深めてもらえたらと思います」

伝統の海事研修には、11月までに約1万7000人の児童生徒が参加する予定だということです。