きょう(25日)、岡山香川の全ての観測地点で、今朝は氷点下の冷え込みとなりました。ただ寒いのは人間ばかりではありません。香川県の小豆島では、サルが「寒さをしのぐ知恵」... “サルだんご” が大きくなっています。

サルが身を寄せあって暖を取る、小豆島の冬の風物詩の「サルだんご」です。

瀬戸内海が一望できる「銚子渓お猿の国」には、約300匹の野生のサルが暮らしています。

普段は、気温が下がる夕方にできることが多いサルだんご。厳しい冷え込みとなったきのう(24日)は、午前中から何度もだんごをつくっていました。

(茅原淳リポート)「寒波の影響で風が冷たいからでしょうか、風を避けるようにこの小径でサルが団子を作っています」

寒い時期限定の「だんご」を求めて、わざわざ小豆島を訪れる人もいます。

(訪れた人)「初めて見ました。めっちゃかわいいですよね。ほっこりします。癒されます」

サルだんごは、ボスザルが中心。「外にいくほど序列が低くなる」という、まさにサル社会の縮図。その序列を乱すと・・・ボスザルからキツイお仕置きです。

夕方には急激に気温が下がり、約100匹のサルが一塊になって団子を作りました。

(小豆島銚子渓お猿の国 加治優希さん)「寒くなれば寒いほど、お猿たちも温まるために集まります。ぬくぬくと温ってくれれば、かわいい姿が見れますので」

気象台によりますと、この寒さはあす(26日)も続くということで、「寒さのバロメーター」とも言われるサル団子は、あすも大きく膨らみそうです。