私たちの生活の中にいる「岡山人」たち(以下、敬称略)

時は平成、ヘッドホンでB’zの稲葉浩志のシャウトに「Hey!」と応え、カラオケに行き「リンダリンダ」で甲本ヒロトになりきり熱唱。

さらに星野仙一率いる阪神タイガースに熱狂し、サンマルクカフェでベネッセの参考書を開いて、鎌倉時代の仏教家の法然・栄西を必死に暗記。テレビをつければ鼠先輩。。。

ここに出てくる人物は、実は全員「岡山県出身」、さらに会社も「本社が岡山」であることを知らない、という県外の方も少なくないと思います(ちなみにカラオケも岡山が発祥)。

みんなワシらの県なんじゃ(撮影・JR岡山駅東口)

そして令和の時代に入って、再び「岡山人」が台頭してきました。お笑いの世界だけを見ても、「M-1グランプリ」「キングオブコント」のファイナリストに見取り図・リリー(和気町)東京ホテイソン・たける(高梁市)空気階段・水川かたまり(岡山市)かが屋・加賀翔(備前市)蛙亭・中野周平(岡山市)ロングコートダディ・兎(岡山市)と、毎年「岡山県出身者が必ず1人はいる」という状況が続いています。

そして里庄町から藤井風が出てきた

そんな私たち岡山県民にとって「これはすごい人が出てきたぞ」と思わされたのが、藤井風(里庄町出身)。MVで里庄町から遥か遠くのインド・ハリドワールの街なかで歌っている姿を見ているだけで、誠に勝手ながら同じ県民として誇らしくも思えてきます。

里庄町の特産「まこもたけ」

東京や大阪など大都市圏ではなく、「まこもたけ」が特産の静かな町で、なぜあのような才能を持ったアーティストが現れたのか。もちろん本人の資質や家庭・学校を含む周辺の環境などが大きいとは思いますが、一方でその環境のバックにある「県民性」によるところもあるのではないか、という淡い期待のようなものが、岡山県民として沸々と湧いてきました。

そして2022‐23年末年始 ついに岡山が大ブレイク!


そして遂に来ました。この年末年始、テレビをつければ「岡山」、ネットを開けば「岡山」...高校サッカーで岡山学芸館が県勢初の優勝を果たしたのを皮切りに、都道府県対抗駅伝では中学3年生のドルーリー朱瑛里選手(津山市)が17人抜きの快走。M-1グランプリではウエストランド(井口浩之・河本太...ともに津山市出身)が優勝しました。

前置きが長くなりましたが、このところ「岡山人」が全国にその名を轟かせているのです。そう、なぜいま岡山なのか?それを紐解く書籍があります。

執筆した、「地域批評シリーズ」でお馴染みのルポライター・昼間たかしさん(岡山市出身)に話を聞きました。

なぜ、岡山がすごいんじゃ?