腹ペコな幼虫は「アブラムシのライオン」の異名も

(東洋産業 大野竜徳さん)
「そんないつでも腹ペコな幼虫は海外では『アブラムシのライオン(Aphid Lion)』とも呼ばれます。

卵から孵化した幼虫は、成虫の優雅な美しい姿からは想像できない姿をしています。

細長い体に大きな鎌状のアゴを持ち、背中にはマジックテープのような毛をもち、自分の抜け殻や食べかすになった獲物を背負って身を隠し、獲物を探して活発に動き回ります。

まるで小さなワニが濁った水の中に身を隠しているようですね。

この幼虫はアブラムシやハダニ、カイガラムシなどを次々に捕食します。

1匹の幼虫が1週間に200匹の獲物を狩ると言われています。このため、農家や園芸愛好家からは、害虫を食べてくれる頼もしい益虫として知られています。

クサカゲロウは人を刺したり吸血したりすることはありませんし、家の中で増えることもありません。見慣れない姿に驚くかもしれませんが、見つけても慌てる必要はありません。

むしろ植物の害虫を食べてくれる益虫として、私たちの生活を陰で支えている存在です。農業の現場や家庭菜園などでは天敵昆虫として利用されることもあります。

見かけたらそっとしておいていただきたい虫の一つですね」