伊東さん「歩みを続けていく」

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兄・拓磨さんの死をきっかけに、弁護士として被害者支援に取り組む伊東さんです。拓磨さんの思いをつなぐためにも、これからも支援活動の歩みを続けると言います。

(伊東秀彦さん)
「突然被害にあったご本人、ご家族というのは身体的・精神的・経済的、あるいは制度的に厳しい現実に直面して、その重畳的な苦しみというのは長きにわたって継続するところでございます」

「私たち弁護士による法的な支援、そういったものも重要なんですけれども、体、精神、生活の支援というのは、専門家だけが頑張ればどうにかなるという問題ではありません」

「実りのある犯罪被害者支援のためには、専門家が専門知識を持って行えば足りるだけではなく、広く県民の皆様が寄り添いの精神を持って考えていただく、接していただくというところが重要だと思います」

伊東拓磨さん(撮影当時18)

「私自身としては、例えばこういった活動をしたり、こういったお話をしているというのは、結局は兄の事件をきっかけにしているというところで、個人的にも兄の事件を肯定はできないですし、そういったことがきっかけになってるということに関しては、様々なジレンマがあるのは事実です」

「ただ、、歩みを止めざるを得なかった彼のためにも芸術を志した彼とは違う方向性ではありますが、引き続き鍛錬を継続して、被害者支援に貢献すべく歩みを続けていきたいと思います」

RSK山陽放送では伊東さんに、「現在、被害者当事者として悩んでいる、生活に影響がでている人に伝えたいメッセージ」について聞きました。

個別のケースに応じた上での対応が必要なため、一般的な回答は難しいとしながらも、伊東さんは取材に応じてくれました。

(伊東秀彦さん)
「被害者が直面している問題や抱いている思いは、お一人おひとり異なるので、すべての方を対象としたお言葉は大変難しいのが正直なところです」

「普段の支援においても、かける言葉の内容、タイミングなどは、個々の事案や被害者の様子によって考えているところで、異なるところです」

「言葉にし難い苦しみや悲しみを抱えている被害者の方について、そのお顔をみたりお話を聞かないままに、こちらからメッセージを送るのは躊躇もあるところです」

「そのような中でも、あえてお言葉を送るとしたら、ひとりで抱えず、周囲に相談してください。お話しだけでも大丈夫です。お話しする相手は、必ずしも身近な存在である必要はなく、支援センター、警察、弁護士会、(被害者支援の条例を制定する)自治体などでも大丈夫です」

「お話しする内容は、まとまっていなくても大丈夫です。湧き出てくる感情に良いも悪いもないので、ストレートに思いをお話ししてください」

伊東さんの講演を通して見えてきた、私たち周囲ができる支援の第一歩。それは「まず当事者の話に耳を傾ける」こと、そして「必要に応じて適切な専門機関へつなぐ」ことです。

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