手袋や目出し帽など準備周到 さらに偽装工作も

冒頭陳述などによりますと、被告は事前に手袋や目出し帽、リバーシブルの服などを購入して犯行日を迎えました。

2023年12月2日、手袋や目出し帽を着用した被告は、知人の男の実家に侵入。鍵は知人の男が事前に開けていたということです。被告は台所にあった刺身包丁を手に取り、脱衣所に身を潜め、知人の男の両親が帰宅するのを待ち伏せしたといいます。

「両親がいなくなれば…」知人の依頼で両親を殺傷事件

脱衣所に身を潜めて約3時間。知人の男の両親が帰宅しました。洗濯をしようと脱衣所の扉を開けた母親を被告は刺身包丁で刺しました。妻の悲鳴を聞いて駆けつけた父親も刺し、父親は左胸に深さ約17センチもの傷を負い、死亡しました。

家の防犯カメラの映像には、

「頼むけ出て行って」

などと命乞いする父親を何度も殴り続ける被告の生々しい音声が記録されていたということです。

被告は2人が動かなくなった後、20分以上も様子を監視し続けたとされています。被告はその後、夫婦間のトラブルに見せようと、凶器の刺身包丁を父親のそばに置くなど、偽装工作を行い、家から逃走しました。

その後、死んだふりをしていた母親が、被告がいなくなったのを確認して警察に通報。救急搬送され一命を取り留めたということです。

そして事件から19日後、被告と知人の男は殺人などの疑いで逮捕され、その後、殺人、殺人未遂、住居侵入の罪で起訴されました。

「両親がいなくなれば…」知人の依頼で両親を殺傷事件

「金銭獲得のために人の命を…」知人の両親を殺傷した男(28)に下された判決は【玉島夫婦殺傷事件・後編】に続く