なぜ多い?

──なぜ多いのでしょうか?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「いま私たちの目の前にいるのは、突然どこかで大量発生したというより厳しい冬を生き延びた“越冬サバイバー”たち。

本来であれば冬の寒さで数を減らすはずが、今年は比較的生存率が高かった可能性があります。さらに春先の気温上昇も早かったため、活動開始のタイミングも前倒し気味。

いわば今年のカメムシたちは、春のスタートダッシュに成功した状態と言えるでしょう。

特に私たちの身近でよく見かけるカメムシ類は、これからが繁殖シーズン。

自然豊かな山林だけでなく、果樹や庭木、街路樹などでも産卵を始めます。もちろん、現時点で『今年は大発生確定です』とまでは言えません。いきものの数は、気温、雨量、天敵、生息環境など多くの条件で変動します。

ただ、いまのところ今年は増えやすい条件がそろいつつあるのは確かです。夏以降の動向についても、引き続き注意深く見守っていきたいですね」