岡山市の高校生らが地元のバス会社の制服を製作しました。使われているのは、特産品の岡山「デニム」、バスガイドの声も取り入れた個性豊かな制服です。


制服に使われているのは世界に誇る岡山県産のデニム。バスガイドらがランウェイを優雅に歩きます。


岡山南高校で行われたお披露目会です。2014年度から菅公学生服と服飾デザイン科の生徒がキャリア教育の一環で行っているもので、今年は生徒が県産デニムを使い下電観光バスの制服を手がけました。

6月から始まったプロジェクトには菅公学生服やデニム製造会社のジャパンブルーなど地元企業も協力し、選考で選ばれた3つの個性豊かな制服が完成しました。

「バスガイドさんの制服を想像した時、多くの人は『スカート』を思い浮かべるのではないでしょうか?ですがあえて、私たちは『パンツスタイル』を取り入れました」

こちらの制服は、性別や世代を超えて愛されるようにとジェンダーレスに対応したパンツスタイル。重い荷物を取り出す際に苦労しているというバスガイドの話を聞いて、思いついたといいます。

(岡山南高校 服飾デザイン科2年 高崎結莉さん)
「やはりパンツスタイルなので動きやすいですし、お仕事のほうもしやすくなるかなって」

(岡山南高校 服飾デザイン科「パンツスタイル」制服を考案 2年 松田佳詠さん)「荷物を奥から取ったりするときに。膝の部分、スカートだったっら、身体に傷がついちゃうけど、『パンツスタイル』にすることで脚への負担が軽減されるように工夫しました」

従来の色合いや形も残しつついちからデザインを考案した生徒たちの制服です。

(下電観光バス 斎藤秀子さん)
「感動です。感動しかないです。感無量です、声がでません。本当にありがとう。本当にありがとう…」

岡山南高校の生徒の想いが詰まった贈り物。製作した3種類のデニムの制服は、下電観光バスで来年1月から着用されるということです。