「優勝以外は意味がない」亡きチームメートのためにも

【画像⑧】仲間への思い

黒田選手の心には、今年2月に病気で亡くなった、皆渡星七さんへの強い思いもあるといいます。

(黒田朝日選手)
「やっぱり彼の思いも汲んでというか。彼も含めてひとつのチームだと思うので、しっかり優勝したいと思っています」

2月の大阪マラソンのとき、黒田選手のシューズには「勝ち切る!!」「王者の挑戦」などチームメイトからの熱いメッセージが【画像⑨】。

そして「☆」と共に描かれた「皆渡星七パワー」【画像⑨】。

「同期やチームメイト皆の思いを背負って」彼らと共に駆けた42.195キロでした。

思えば黒田選手は、これまでもずっと「チームに貢献し、チームを勝たせる走りをしたい」と語ってきました。

そしてそのための「自分自身のベストパフォーマンス」を目指し続けてきました。仲間とともに優勝したいという思いは誰よりも強いのです。

(黒田朝日選手)
「優勝は絶対条件かな、『優勝できなきゃ意味がない』ぐらいの気持ちで挑んでいきたいなと思っています」

【画像⑨】大阪マラソンのシューズに描かれたメッセージ

青学の夏合宿で行われる「坂TT(上り坂タイムトライアル)」では前人未到の6連覇を成し遂げ、今年は昨年の記録も更新しました。上り坂への適性は、2区でも5区でも大きなアドバンテージとなります。

昨年まで「世界の舞台」への意識はないと語っていた黒田選手ですが、今はマラソンで「世界を目指したい」とより大きな舞台を見据えるようになりました。

さらに1か月後の別府大分毎日マラソンでは、「あわよくば優勝を」と意気込んでいます。

箱根を誰よりも速く駆け、その先の更なる頂へ。絶対的エースが、いよいよその「集大成の走り」を見せます。

※これまでの記事をもう一度読む
【第1話】妹・六花選手が見た兄は「普段はマイペース。自分のやりたいことに集中」
【第2話】原 晋監督「将来、日本記録を出すんじゃないかな」
【第3話】走るのは2区か、5区か「当分破られないぐらいのタイムを」亡きチームメートの思いも汲んで