長年に渡って社会に貢献した人に贈られる秋の叙勲の受章者が発表されました。岡山・香川ではあわせて147人が選ばれました。
岡山県からは旭日章に24人、瑞宝章に58人が選ばれました。
このうち旭日中綬章を受章した宮長雅人さんです。1977年に中国銀行に入行し、2011年、頭取に就任。その後は、岡山経済同友会の代表幹事も務めるなど、長きに渡り岡山の経済界を支えてきました。

(宮長雅人さん)
「長い銀行員生活でしたけど、その中には景気のいいときもあれば、そうでないときもありましたし。バブルが崩壊したときもありました。リーマンショックが来たこともありましたし、とにかく前に向かって進んでいこうと、ということをやらせていただいたのは非常に私としてもですね、本当に皆さんに感謝したいなと」

47年にわたる行員生活をおくった宮長さん。変容を続ける時代に、地方銀行が担う未来にも期待を寄せています。
(宮長雅人さん)
「これからはなかなか不確実な時代が続いてまして、だけど地方銀行の本質の部分はあまり変わらないと思って、今は銀行を離れましたけど外で拝見させていただけたらなと思っております」

また、瑞宝中綬章を受章したのは岡山大学名誉教授で川崎医科大学特任教授の森田潔(75)さんです。

岡山大学病院長を2005年から岡山大学の学長を2011年からそれぞれ6年間務めました現在は川崎医科大学医学部の特任教授を務め後進の指導にあたっています。
(岡山大学名誉教授・川崎医科大学特任教授 森田潔さん)
「私一人でできたことではありませんのでみんなの力でここまでこれたと思っています。仲間たちに非常に感謝しております」

岡大の病院長時代は経営改革や組織運営の効率化病院のブランド力向上に力を入れました。
(岡山大学名誉教授・川崎医科大学特任教授 森田潔さん)
「岡山大学を日本一の病院にしようという思いで病院長をやらせていただきました。法人化までは年間11億ぐらいの赤字がたまっていましたが、それを全部解消しました。そういう経営マインドは私持っていたと」

また、学長就任後は大学と地域が密接に連携した「美しい学都」づくりを目指し大学の国際化、教育の質の向上など、さまざまな改革を推進。岡山大学の発展に大きく貢献しました。
(岡山大学名誉教授・川崎医科大学特任教授 森田潔さん)
「岡大独特の大学を目指すキャンパスがあんな市街地の中に、あれだけの広さをもってすべてのほぼ学部を入れている。これを生かさない手は無いと、美しい大学を目指そう市民の公園にしよう門をとりはらって、垣根を全部取り払ったんですよ」

Q今後の思いは。
「今でも現役で一歩一歩成長しようと思っているんで、75才で勲章をもらってあと5年間頑張りたい、ある意味区切りの賞をもらった」










