はやにえは「生活力の誇示」という一面も
「しかし、このはやにえは食べる以外にも、まだエサの少ない春先に繁殖期を迎えるオスにとっては、歌うときの栄養源にして自分の歌をより上手にすることに加えて、縄張りに食べ物をたくさん蓄えている、という生活力をメスに誇示している、という面もあるようです。
メスは魅力的な愛の歌に誘われつつも、きちんとエサを運んでくれる生活力を見抜いているのかもしれません。
モズの縄張りには、大きな昆虫やカエル、トカゲ、小魚、時には小鳥のヒナまで、種類は実に多彩。
特に今はバッタやカマキリなどの大型の虫も多く、まるでドラキュラ伯の串刺しのようにその獲物が枝先に並ぶ光景が見られるところもあります。
住宅街の有刺鉄線などで、カエルやバッタが串刺しにされているとしたら、それは偶然ではなくモズの仕業でしょう」



 
       
       
   
  






