交通事故で幼い娘を亡くした男性が、今月、岡山県矢掛町の小学校で講演を行いました。学校では毎年、犠牲になった女の子を描いた紙芝居で、命の大切さを伝えています。

(小谷真樹さん)
「『行ってきます』というふうに出かけたんですけども、その声が私にとって(娘の)真緒の聞くことができた最後の言葉になってしまいました」
今月9日、矢掛町立中川小学校で講演をしたのは、京都府に住む小谷真樹さんです。2012年4月、小谷さんの次女で、当時、小学2年生だった真緒さん【画像①】は、登校中に、18歳の少年が無免許で運転する車にはねられ死亡しました【画像②】。

その真緒さんを描いた紙芝居が「まおちゃんの新しい靴」。
以前の小谷さんの講演を元に、県内の大学生が制作したもので、中川小学校ではそれを使って毎年、命の大切さを学ぶ授業を行っています。
(小谷真樹さん)
「紙芝居の中で見てくれた真緒の父親として、皆さんの前に立つことによって、命の大切さだったり交通安全の大切さ、重要性というのをちょっとでも考えてもらえる機会になればいいなと思って」