岡山理科大学などの研究チームが発見した新種の恐竜の、化石のレプリカが一般公開されています。

(岡山理科大学 生物地球学部恐竜学科 高崎竜司助教)
「これ【画像①】が、今回見つかった世界最古の頭突き恐竜『ザヴァケファレ』の全身骨格です。最大の特徴は、頭の大きく膨らんだ、ドーム状になった構造【画像②】です」

【画像①】
【画像②】

きょう(18日)公開が始まった化石のレプリカ。2019年にモンゴルのゴビ砂漠で発見された恐竜の化石で、岡山理科大学などの研究チームが、これまでに見つかっていない、新属・新種のものであることを突きとめました。

頭に頑丈なドーム状の骨を持つ、「頭突き恐竜」と呼ばれる恐竜の仲間【画像③】で、推定される生息時期は約1億1000万年前と世界最古。研究では、化石が2歳以上の子どものものであることや、「頭突き恐竜」が進化の初期段階から頭にドーム状の骨を持っていたことなどが分かったということです。

【画像③】

(岡山理科大学 生物地球学部恐竜学科 高崎竜司助教【画像④】)
「この恐竜はまだまだ研究すべきことがたくさんある。一体何を食べていたのか、どのように成長していったのか、(今後は)根本的な疑問を解消していきたい」

【画像④】

研究チームは、この恐竜を「原初の尊い頭」という意味の「ザヴァケファレ・リンポチェ」と命名し、来月(10月)19日まで岡山理科大学の恐竜学博物館で展示するということです。