紅葉シーズンに合わせ、ハイキングや紅葉狩りに出かけて景色とともに食事を楽しんだり、庭や畑での収穫を満喫したりと秋の味覚を楽しむ、まさに「食欲の秋」ですね。
野草採りやキノコ狩りを楽しまれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、秋は全国的に野草やキノコによる中毒事故が最も多い時期です。
近年、岡山でもツキヨタケ【画像①】やイヌサフラン【画像②】による中毒事例が報告されており、イヌサフランでは今年、死者も出ています。秋の味覚を味わう前に、まずは野草やキノコに関する注意点を押さえておきましょう。
生物に詳しい東洋産業の大野竜徳さんに聞きました。


ー山菜採りやキノコ狩りの注意点を教えてください。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「まず、そもそも野草やキノコを採っていいの?という疑問ですが、答えは、場所によります。必ず確認を!です。
『植物の採取は禁止』と明示された場所での採取はもちろんNG。国立公園・自然公園の特別保護地区や、自治体が定めた保護区域も対象です。
天然記念物や保護地域では文化財保護法違反になる場合もあります。
さらに、他人の山林や畑、庭などへの立ち入りは許可が必要。無断で入れば不法侵入、持ち帰れば窃盗です。特に、マツタケが生える山などでは私有地に無断で立ち入るだけでも大きなトラブルになることがあります」