教育で「閉ざされた、皆の未来が開ける」

新たな訓練学校は、集合住宅の1階に完成しました。かつては冷暖房もない、狭い作業所の一室で活動していました。今度は、整った設備でより多くの視覚障害者を受け入れられます。 

【画像⑳】

社会的な自立を目指して、訓練生はキルギス全土から集まります。

(点字講師 グルム・カシィムバエヴァさん)
「点字をマスターすれば、皆進学できるようになる。そうすれば皆の将来も開けてくる」

【画像㉘】

訓練の期間は、1人につき5カ月です。内容は、点字やパソコンのほかに料理の訓練などもあり、目が見えなくても自立した日常生活ができることを目指します。

更には語学も・・・生徒たちは母国語のキルギス語、ロシア語だけでなく、英語もマスターします。

【画像㉙】

(教員)
「英語を学ぶことで世界が広がり、アメリカで勉強したいという仲間も出てきた」

(竹内昌彦さん)
「ものすごそりゃ違ってくるよ。教育・訓練などを受ける・受けないは、障害が重い程価値が高い。そういう人にどれだけ応援できるか」

【画像㉚】

日本からの思いのこもった寄付で作られた、視覚障害者のための訓練施設。ここでの経験で、大きく人生が変わった人がいました。

【第4話】「ただ願いがあるとしたら、妻子の顔を一度見たい」は、9月13日配信予定です。

【第1話】「元気な子を授かったことが、どれだけ運のいいことか」
【第2話】「みんなの幸せの1%を、障害者のために分けて」

※前回シリーズ「盲目の先生 命の授業」
【第1話】「自殺するな 逃げてもいいから 死なずに待て」
【第2話】「これまで3回死にたいと...でも生きててよかった」
【第3話】「いじめで死ぬくらいなら...大騒ぎして周りに訴えろ」
【第4話】「こんな子が生まれたことが不幸...踏切へ何度も行った」
【第5話】「人生は思うように行かない...でもそこで全力を尽くせ」
【第6話】「元気な体をもろたくせに、簡単に首を吊るやつが許せん」
【第7話】「幼い長男の死を境に...生き方が変わった」
【第8話】「自殺しようとした人が、生きてて良かったと思えるように」
【第9話】「本当は、目の見える人生を送りたかった。でも...」

※竹内昌彦さんが理事長を務める、手術さえすれば目が治る子どもたちを支援する「ヒカリカナタ基金」はこちらです。https://www.hikarikanata.com/