岡山県浅口市鴨方町の寺で「人魚のミイラ」として保管されているのものを科学的・民俗学的な面からアプローチしようというプロジェクトが進んでいます。このたび、中間報告が発表され通常の生物では考えられない様々なことが分かってきました。

■上半身はサル、下半身は魚のような”人魚のミイラ”

人魚というと…童話やアニメなどで描かれるこのようなイメージが一般的。ところがこちらは下半身は魚のようですが上半身は人間というよりはサルのよう。これが「人魚のミイラ」です。

寺に伝わる”人魚のミイラ”



保管されているのは、浅口市鴨方町の円珠院。寺に伝わったのは、明治から昭和の初めごろにかけてとみられています。

(円珠院 柆田 宏善 住職)
「古文書に書いてあるんですけど古文書によると今の高知県、昔の土佐の沖で漁師の網に引っかかった」

■”人魚のミイラ”をCT検査

長きにわたり秘密のベールに包まれていた人魚のミイラをCT検査にかける…。生物学、民俗学の専門家らが多角的に分析しようというプロジェクトです。

(倉敷芸術科学大学 健康科学科 加藤 敬史 教授)
「我々はこれが何者であるか、知りたい。科学的な好奇心がとても大きいです」

”人魚のミイラ”をCT検査