控訴断念を訴え首相官邸前で座り込み
「控訴期間2週間ですので、そこから2週間、私は東京にずっといました。私も、多くの弁護士たちもいました。
弁護士が急に2週間事務所を空けるということは凄まじいことでして、当然のごとくその間には裁判も含めていろんな手続きもいっぱい入ってるんです。
入っているのを全部、副代理などにお願いして行ってもらって、全て頼んで、全て予定を開けて2週間東京にいるという形を取りました。
全国から数多くの入所者の方々、支援者の方々、弁護団が集まっていまして、毎日のように計画された形で、運動を継続していくということを行っていきます」
「結局、最終的には首相の判断ということになります。小泉さんが当時首相だったんですけど、首相官邸前で前日には相当数集まって座り込みして運動した記憶があります。
あの時、ある国会議員の方が官邸内に向かってすごく大きな声で怒ってくださっていたのを今も覚えています」
控訴断念するかしないか 二転三転する報道
「控訴断念行動が昼間行われるので、夕方の時点では控訴断念の方向っていう報道が出るんですよ。ところが夜中に、行政の方とか、国の一部からリークがあって、朝になったら控訴の方針を検討したみたいなことが出るんです。
3日間ぐらい夕方と朝で報道が違う状態が続く感じでした。我々の1番の目標としてはとにかく、期限の日までに首相との面会を取りつけようということで、そこをなんとか動いていました。
首相と面会をするということが前日にやっと決まった感じでしたかね。それで、面会に行く人を集めて、その時は衆議院の第1だったか第2だったか忘れましたけども、その会議室を取ってもらって、そこを拠点に我々は活動しました。
そこから、首相官邸に向かって出ていくメンバーを見送りました。あの時、部屋に残ったのは私と徳田弁護士の2人でした。
徳田さんは体調崩しておられて、喘息がかなり悪化していて、もうちょっと動けない状態だったので部屋に残って、帰りを待とうという感じになっていました」