2人が「人口30人の島」に移住してきた理由とは
岩井さん夫婦は6年前、大阪から犬島に移住してきました。2人が勤めていた翻訳会社の研修旅行で、島を訪れたことがきっかけでした。島の住民の温かさに触れ、毎月、訪れるほど虜に。「人生一度きり!」と移住を決めたのだといいます。

(岩井智幸さん)
「思い立ったらすぐ行動する方なんで、会社をすぱっと辞めて1か月後にはこっちに来た」
(岩井菜花さん)
「あまり考えずに行っちゃえと思ってついてきました」
「寧音」は島の魅力を込めた名前
そして生まれた寧音ちゃん。島の住民も、新たな命の誕生を喜んでいます。

(犬島で店を営む男性)
「初めてなんですよ。やっと会えた。会いたかった」
「寧音」という名前は、岩井さん夫婦が感じる島の魅力を込めたといいます。
(岩井智幸さん)
「大阪にいる時は『人工的な車の音』とか、わりと音に対してネガティブなイメージがあったんですけども」
「犬島に来たところ、今も全然、人工的な音がしない。『鳥の鳴き声』とか『草木が揺れる音』とか、もちろん海が近いので『波の音』とか、いろんな音がすごくポジティブに思えた」
「ご近所づきあいもたくさんあるので、『会話』も一つの音として考えた時、いろんなポジティブな音を聞きながら、丁寧に育ってほしいという思いでそういう名前をつけました」

島の『音』を聞いて、丁寧に育ってほしいー。そんな思いが込められた「寧音」という名前なのです。