LGBTQ+=性的少数者への理解を深めてもらいたいと、当事者や支援者らによるパレードが岡山市中心部で行われました。
去年に続き2回目となるパレードです。沿道からは前回以上に多くの声援が送られました。


「HAPPY PRIDE!(誇りを持って楽しもう)」


手には、性の多様性を象徴する虹色の旗。岡山市中心部を歩いたのは、「性的少数者」と呼ばれる人々です。

「ゲイですね」
「みんなG(ゲイ)です」
「みんな普段は男の格好をして、男性を恋愛対象にしている」

「レズビアン」や「ゲイ」、それに心と身体の性が一致しない「トランスジェンダー」といった、性的少数者への理解を深めてもらおうというパレードです。

ともに総社市出身の市川明美さんと浅沼智也さんが共同代表を務める当事者グループが、去年に続き企画しました。


(ももにじ岡山共同代表 浅沼智也さん(トランスジェンダー))
「LGBTQの人たちって、自分の周りにいないとか、存在していないとか言われる人たちがまだ周りにもいるんですけど、あなたの身近にカミングアウトしていないだけで、存在をしているかもしれないですし、ともに一緒に生きているっていうことを伝えていきたい」


「アライ」と呼ばれる支援者も含め、県の内外から約250人が参加し、およそ1時間をかけて2.3キロを歩きました。参加者が去年より増えたと感じるのは、沿道からの声援です。


(見物した人)
「テレビとかでこのパレードがあると聞いて来たんですけど、これだけの規模になっているとは思わなかった」


(女子高校生)
「明るくてめっちゃいい」
「みんな興味を持つからこういう感じでやっていたら、すごくいいんじゃないかな」

(参加者 バイセクシャル・香川県在住)
「去年よりも温かく感じています」
「車とかで窓を開けて手を振ってくれたりする人もいるので、ありがたい」
(子ども)「楽しい」

主催したグループの共同代表・市川明美さんが改めて感じた、と話すのは、当事者が勇気を出して、声を上げ続けることの意義です。

(ももにじ岡山共同代表 市川明美さん)
「若い人からお年寄りまで手を振ってくれたりすると、頑張っている姿を応援してくださっているんだなと思って、感激しました。この活動を通して、いろんな人に知ってもらって、家庭や職場で話をしてもらって理解を進めていけたらいいなと思います」

来年も行なう予定だというパレード。社会の理解が完全に深まったと思えるその日まで、虹色のパレードは歩みを進めます。

主催したももにじ岡山の市川共同代表は「パレードが、性的少数者たちの悩みを分かち合う場にもなれば」と話していました。