きっかけはコロナ禍に同級生が上げた花火「人のことを思いやる花火」

(甲野良輔アナウンサー)
ー主人公の一人、紅子を演じた中島さん。完成を迎えましたが、今のお気持ちいかがですか?

(女子高校生紅子役 中島瑠菜さん)
「すごい、撮影期間が3週間でぎゅってたくさん撮っていたんですけど、うれしいなって。みんなとまた会えて。うれしいなって感じです」

ー監督に伺いたいんですけども、そもそもこの映画を作ろうと思ったきっかけ、どんな映画を作りたかったのか、そのあたりの思いを…

(平松恵美子監督)
「まず倉敷で映画を撮ってくださいという同級生からのオファーがすごくあって、完全にそれを無視していたんでれども」

ー無視されていた…

(平松恵美子監督)「絶対ご当地映画って上手くいないからと。で、映画を撮るのはものすごくお金がかかるし、同級生が『撮って』というだけのノリでは撮れないよと、いうことだったんですけども。その時、コロナ禍に同級生が地元で花火を上げたんですよね。コロナ禍ってだいたい嫌なことの方が多いんだけれども、相手を思いやる気持ちだったりしたんですよね。そういう、人のことを思いやる花火を若い子たちが苦労して上げる中で、街全体が動いていく、大人も含めて。そういう話だったら面白くなるんじゃないかな、倉敷らしい話になるんじゃないかなと思って、(脚本を)書き出した」

(ロケ音)「よーいスタート」