小児がんを患っているカンボジアの8歳の男の子が来日し、岡山市北区の岡山医療センターに入院しました。あす(7日)腫瘍の摘出手術を受ける予定です。


岡山医療センターで手術を受けるのは、カンボジアに住む8歳のチャンテットくんです。今年1月にがんを発症。カンボジアなどで医療活動を行うNPO法人「ジャパンハート」の支援を受け、治療のために父親と一緒に来日しました。


(トゥン・チャンテットくん)
「(Q治ったら何がしたい)家に帰りたい、学校に行きたい」


チャンテットくんが患っているのは「胚細胞腫瘍」という珍しいがん。右の胸に直径13センチの大きな悪性腫瘍があり、心臓や気管支に近いため腫瘍を取り除かなければ命にも関わるといいます。


しかしカンボジアでは、輸血など治療に必要な設備が十分に整っていないため、岡山医療センターで手術に臨むことになりました。


(ポーン・チャントゥーンさん)
「手術ができて嬉しいというのと怖い、心配」


(岡山医療センター中原康雄小児外科医長)
「カンボジアのドクターも経験豊富な人はたくさんいると思うので、できない訳ではないが、偶発的に起こることに対する対応は日本の方が確実ですし、安全に手術ができるのではないかと思っています」


病院では精密検査をした上で、あす(7日)手術を行い、経過によっては放射線治療なども行う予定です。