香川県の池田豊人新知事が初登庁し、県政のかじ取りをスタートさせました。特に、大型工事の進む「サンポート地区」について「歩いて楽しめる街づくり」を進めると語るなど、香川県の新たな姿が垣間見えた初日となりました。


午前9時、約200人の職員が出迎えるなか、池田豊人新知事が香川県庁に初登庁しました。8月に行われた知事選挙で、新人同士の対決を大差で制した池田知事。早速、新たな香川県政の司令塔となる11階の知事室に入りました。


(池田豊人 香川県知事)
「香川県を担っていく重みを、ひしひしと感じております」


選挙戦を見守ったという「粘土の人形」には、池田知事本人からのメッセージも掲げられました。


(池田豊人 香川県知事)
「ひとつは、『県民の皆さんと一緒に』という、そういうようなことをひとつのポリシーにしています」


新型コロナや子育て施策など、県民から新知事への要望は様々です。


(県民)
「やはり、コロナを一番先に抑えなければだめでしょうね」


「香川に来たら、栗林公園ぐらいしか。あとは島しかないので、他にもうちょっと何かあったらいいかな、というところはありますね」
「子ども生みたくなるような街にしてほしいなと思いますし、どういうことをされるのか、興味があります」


新知事が取り組まなければならない大仕事の1つが、サンポート地区の開発です。約190億円をかける新しい県立体育館に加え、周辺では大学やホテルの建設も計画されています。


国土交通省時代は道路局長などを務めた池田知事ですが、就任会見の中で、サンポート地区の活用について、独自の考えを示しました。


(池田豊人 香川県知事)
「建物がそろった、というだけじゃなくて、全体をもう少し通しで歩けるように…いわゆる一大プロムナード化して、日常的にあの地区に人が集まるような空間にしていく」


池田新知事は、12年続いた浜田県政の継続を公言しています。新型コロナや物価高への対策など、県民の生活に直結する問題は待ったなしです。池田カラーをいかに打ち出すのか、新知事の手腕が問われます。