高松市では初めてとなる「学び直しの場」です。十分な教育を受けられなかった人に算数や国語などを指導する「高松市夜間教室」が設置され、昨夜(25日夜)から授業が始まりました。
きのう(25日)午後6時から始まった、「高松市夜間教室」の開室式です。戦後の混乱や不登校などで十分な義務教育を受けられなかった、18歳から83歳までの9人が参加する、高松市では初めての学び直しの場です。
(夜間教室に通い始めた宮本凌輔さん)
「中学校のころから学校に行けなくなって、普段の生活でよく使う漢字、僕も読めるものはあるんですけど、読めないもののほうが多くって、漢字は特に勉強したいなと」
(授業の様子)
「5だったら5ですよね。7だったら3ですね」
1回2時間の授業で、算数・数学や国語などを元教員から学びます。国は公立夜間中学の設置を求めていて、高松市はこの教室で希望する授業の内容やニーズを把握し、夜間中学の設置について検討する方針です。
(高松市教育委員会 小柳和代教育長)
「中学校の勉強の学び直しの機会ということですので、高松市としてどうするかということをしっかり考えていきたい」
(宮本凌輔さん)
「僕みたいに、なにかきっかけを待っている人がたくさんいると思うので、ぜひそういう夜間中学を作ってもらいたい」
夜間教室は来年1月までに10回開かれますが、その後も状況によっては、拡充や継続を検討するということです。