世界遺産にも登録されている奈良県の東大寺。鎌倉時代、東大寺再建に岡山の瓦が使われていたことをご存じですか?その岡山の瓦職人の心身を支えたものがあの「ととのう」施設だったようです。

東大寺再建のために岡山の「万富東大寺瓦窯跡」で瓦を焼いた

心身のリフレッシュに一役買う「サウナ」。今では、古民家や、大型施設、そして、アウトドアや自宅など色々な形態のサウナが楽しめる時代です。その、サウナがなんと今から約800年以上前の鎌倉時代に行われた国家プロジェクトで貢献していたのです。

(岡山市教育委員会文化財課 原田悠希さん)
「こちらは鎌倉時代の東大寺再建の際に、瓦を焼いた窯が15基ほど見つかった場所になります」

岡山市東区瀬戸町万富にある「万富東大寺瓦窯跡」。この場所と深いかかわりがあるのが、奈良時代に創建された奈良の大仏で知られる世界遺産、東大寺です。東大寺は、平安時代末期、平重衡によって焼き討ちされほとんどが焼失しました。鎌倉時代に入り再建に向けて先頭に立った僧侶がいました。

(岡山市教育委員会文化財課 原田悠希さん)
「重源という方が東大寺の再建の総責任者、大勧進職というのに選ばれるんですけども、重源が主導してここで瓦を造るという風に」

東大寺再建のための「瓦」が作られた場所が「万富東大寺瓦窯跡」です。この場所で作られた「瓦」の数はなんと…

(岡山市教育委員会文化財課 原田悠希さん)
「東大寺の大仏殿の屋根の規模であったり、南大門の規模を考えると『おそらく30万枚から40万』枚程度焼いていたと想定されます」万富東大寺瓦窯跡では「東大寺大仏殿」の刻印が記されている瓦などが出土しています。

(岡山市教育委員会文化財課 原田悠希さん)
「元々、万富とかがある備前っていうのは、古墳時代から、周りが山々に囲まれていて、いい粘土が採れる、薪に困らない、須恵器を焼く焼物職人が多くいるという点と、吉井川に近いので水運、あと海運とかを利用して奈良へ運び出すのに適していた場所だったから選ばれたのではないかと」