「網戸は右側」「玄関前は小走り」が”蚊対策”のキーワード
ーまずは、屋内に入れないために、どんな対策がありますか?
(大野さん)
「例外はありますが、蚊は皆さんのおうちの中そのもので発生することは少なく、ほとんどの場合外から入ってきているものでしょう。蚊は飛び回っているイメージですが、わずかに歩くこともあります」
「今回は屋内に入れないために2つの場所で気を付けてみましょう」
「一つ目は窓。窓が開いていたり、隙間があったり隙間があったりすればそこから蚊が入ってきてしまいます。網戸は蚊が入ってこないように作られているのですが、その周りに隙間があれば蚊は入ってきてしまいますので、まずは網戸の周りを点検してみてください。壊れていたら直しましょう」
「ですが、一見、破れたり、ゆがんだり、がたついたり、ということがなくても枠の周りに隙間があるはずです。隙間テープ『モヘア』という名前の、モールのようなもの【画像参照】をうまく貼ってください」

「隙間がうまく埋められたら、次は開け方です。外から虫を入れにくくする網戸の開け方は『網戸は右側』です(一般的な窓で外側に網戸がある場合)」
「2枚の窓がある場合、窓を全開にする場合はどちらに網戸があっても大丈夫です。ところが片方のガラス窓を少しだけあけると、網戸と窓ガラスの間に隙間ができてしまいます。この隙間が蚊にとっては絶好の入り口になります。
この隙間、実は網戸を右側にすると生じないのです。あとは右側の窓で開け方の調整をするのが良いですね。どうしても左側に網戸が来てしまう場合は常に窓全開にするしかありません。例外はありますので窓と網戸の開け方、一度ご確認してみてください」
(大野さん)
「次は玄関です。ただいまー、と家に帰ってきたとき、蚊も一緒に連れて入ってしまっているかもしれません。蚊は私たちの血を狙っています。とはいえ、人を見つけて一目散に刺しに来てはあっという間に返り討ち」
「ですので、蚊はなるべく気配を悟られないように、ここだという場所を探して体に着陸しようと私たちの周りを飛びながら偵察しています。慎重な蚊は結構な距離をついてきます」
「特に歩いているときは着陸ポイントが絞れないので、旋回しながらチャンスをうかがっています。このとき、蚊は時速5キロくらいまでで追ってきます。歩いている間は十分ついてこられる速度ですね。蚊に絡まれているのに気が付いたら、小走りしてまいてしまいましょう」
玄関に着いて家に入る前に鍵を探したりしながらのんびりしていると、今度は玄関周りで開店待ちをしている蚊が寄ってきてしまいます。さっと開けてぱっと戸締り。おうちに侵入させないようにしましょう」