全国1位 愛媛県の着用率は59.9% なぜこんなに高い? 

( コメンテーター 春川正明さん)
「自分が自転車乗ってたときは、あまり分からないんですけれど、車を運転しているとやっぱり、『まわりを走る自転車の走行って危ないなあ』ってものすごく気を使いますよね」

あらためて、この着用率、全国で最も高いのは愛媛県で59・9%とかなり高い着用率です。理由を愛媛県警に聞くと、全国に先駆けて2013年から条例でヘルメット着用が定められ、さらに愛媛県内全ての高校でも校則で定められています。

「息子はトラックに20メートル跳ね飛ばされて...」

背景には、高校生の死亡事故が相次いだことがあります。今回、この校則化のきっかけの一つとなった事故の遺族の方にお話を聞くことができました。

(交通事故で息子を亡くした渡邉明弘さん)
「20メートル先まで跳ね飛ばされてしまったんです。頭を道路に打ちつけてしまってそこから意識がない状態で。5時間しか命がもたなかった」

2014年、渡邉さんの息子の大地さんは、愛媛県松山市内の自宅近くにある信号のない横断歩道で、4トントラックにはねられ命を落としました。

(渡邉明弘さん)
「そのころは『ヘルメットを被る』という文化は愛媛にはまったくなかったので、大地もヘルメットを被っていなかったし、大人たちもヘルメットは被っていなかった」

「社会全体で命を守る意識を」

大地さんの事故は、「ヘルメット着用の努力義務が条例化された後」に発生。愛媛県内すべての高校で、着用が義務化されるきっかけとなりました。ただ明弘さんは、「高校生の着用義務化」に対して複雑な思いがあるといいます。

(渡邉明弘さん)
「高校生って言いなりになるしかないじゃないですか。義務だから被れってなったら仕方なく被るしかないじゃないですか」

「義務化するだけでは事故は減らない」。。。明弘さんは「社会全体で自分の命を守ること」「人の命を奪わないこと」への意識を高める必要がある、と訴えています。

(渡邉明弘さん)
「ただ怒りながらでも、悪かったのは私たち大人の運転マナーが悪かったわけで。自分も、大人の一人としてこれは何とか改善しなけらばならない」