新型コロナウイルスが再拡大していますが、一方で今年は全国で「行動制限がない夏」を迎えています。いったいこの夏は旅行に出かけていいのかやめるべきなのか…街なかでは悩む声も多く聞かれました。
(岡山市内で聞くと...)

「和歌山に泳ぎに行きます。孫が5人いるので皆でわっと、新型コロナも心配ですけど、あまり気にしていてもしょうがないかなと」

「木更津に行きます。迷いは少しありますが、家族だけなのでマスクをして感染を広げなかったらいいかなと」

「ちょっとまだ考え中です」

「新型コロナが再拡大しているので行けないです」

「行けたら北海道とかに行きたいのですが、ちょっとまだ厳しいですね。できるだけ岡山県内で出かけようと思っています」
夏休みの過ごし方について様々な声が聞かれますが、取材をしていると中にはこんな人も…

「奈良から来ています。この子が電車が撮りたくて、感染が下火になってた時から計画していて、もう今更やめようということが言えなくて来ました」

RSKでは夏休みの旅行の予定について、アプリでアンケートを行いました。旅行に行く「予定がある」と答えた人が21%に対して、「ない」と答えたのは67%でした。

また「旅行に行く」と答えた人の中で、「行先を変更した」人は11%、「変更していない」人は66%という結果に。
一方、旅行をやめたという人の8割以上が新型コロナの再拡大を理由に挙げています。

行動制限がないこの夏、旅行代理店では新型コロナ流行前の約6割まで予約数が回復していて、行先として沖縄や北海道が好まれる傾向だといいます。

(リョービツアーズ県庁通り店 坂本欣子さん)
「北海道と沖縄というと、野外で過ごす屋外で過ごすイベントや観光地が多いので、そういったところを皆さん選択をして、その地方に出かけているのではないかと思います」
しかし、懸念されるのは新型コロナの再拡大。旅行の予約に影響はあるのでしょうか。

(リョービツアーズ県庁通り店 坂本 欣子さん)
「いままででも数件キャンセルが出ましたけれど、旅行の予約の件数が上回っているのが現状です」


JRでも盆休み期間の予約席数は、新幹線で去年の3倍、在来線で約2・7倍まで回復しています。行動制限がないことや3回目接種が進んでいることが回復につながったとみていますが、ここにきての感染再拡大が影響してくるのではと懸念しています。

(JR西日本岡山営業部 増田真幸課長代理)
「今後、予約状況が伸びることを期待していますが、感染急拡大ということでそれが客の出控えということに繋がってしまうということで、利用が減ってしまうということは注視していかなければいけない」

行動制限がなく去年よりは旅行先の選択肢が増えたものの、今年も頭の片隅では感染のリスクを気にしながらの夏休みとなりそうです。