球児の聖地・甲子園を目指す夏の高校野球・岡山大会の決勝戦が行われました。岡山県57校の頂点に立ったのは創志学園でした。倉敷商業を破り、4年ぶり3度目の夏の甲子園出場を決めました。

参加57チームの頂点を決める決勝戦。ノーシードから勝ち上がり、連覇を狙う倉敷商業と、4年ぶりの夏の聖地を目指す創志学園がぶつかりました。

試合が動いたのは3回表、創志は1アウト三塁でバッターボックスには2番・木村。ライトフェンス直撃のタイムリーツーベースで先制点を奪います。

さらに2アウト満塁から6番でエースの岡村。1、2塁間を抜けるタイムリーで2点目を奪います。しかし守る倉敷商業も見事な送球。これ以上の点は許しません。

2点を追う倉敷商業も4回裏、2アウトランナー満塁のチャンスを作ります。しかし創志のエース岡村を前に得点することが出来ません。

創志学園野球部で、創部当時から指揮を執るのは長澤宏行監督。名将はこの夏限りで引退します。監督との最後の夏を最高の結果で・・・その思いがチームを一つにしました。迎えた9回裏、この大会をほぼ1人で投げぬいてきたエース岡村。最後は三振で仕留めゲームセット。創志学園が4年ぶり3回目の甲子園出場を決めました。

(長澤宏行監督)
「うれしいです。ぼくも選手に感謝しないといけない、そう思っています。人生の中でも一番いい試合だったと思います」

(横井寿海主将)
「目標は日本一なので、その中で監督を勝たせたいので。その分、より一層気持ちが引き締まったので。甲子園でも堂々とプレーして戦っていきたいです」

監督との最後の夏に聖地に挑む創志学園。夏の甲子園は来月6日に開幕します。