川辺川(かわべがわ)で計画されている流水型ダムをはじめとした治水計画に関して、大型模型を使った洪水シミュレーションを熊本県議会議員が視察しました。
きょう(2月7日)議員たちが視察したのは、流水型ダムの建設によって水没予定地となる五木村(いつきむら)の一部を60分の1のスケールで再現した大型の模型です。

20年に1度レベルの洪水を想定した実験が行われ、模型の中に水や土砂が流されると、標高の低い土地や建物が水に浸かっていく様子が再現されました。

また実験では、水が引いたあと土砂が堆積する様子も確認でき、国土交通省の担当者が土地のかさ上げの必要性などを説明しました。
岩本浩治 県議「(ダムの影響で)どういう風な流れを起こすのか実感的にわかった」
溝口幸治 県議「これだけ忠実に再現してあって、砂や水の量も科学的根拠に基づいて流しながら見るという点ではとても意義がある」
県議たちはこのあと、相良村(さがらむら)の柳瀬(やなせ)地区の川辺川沿いで建設が進む遊水地を視察。
この遊水地は、「緑の流域治水」に基づき去年8月に着工したもので、増水した川の水を一時的に貯め、流れる水の量を減らす機能を備えています。

川岸の約1.6キロメートルに渡って整備される遊水地には、25万立方メートルの水を貯めることができるということです。
国は、この遊水地について2026年度の完成を目指しています。










