
『天竺様』のノウハウを持つ職人はほとんどおらず、郷原さんは文献などを見ながら手探りで設計していきました。
郷原さん「(設計の)大きい変更は5回。ただ軽微なところは何回もやり直して」

本当に実現できるのか。5分の1サイズの模型をつくり検討を重ね、今年9月に御堂の再建工事が本格的にスタートしました。
『天竺様』に携わりたいと、いま熊本に全国から職人が集っています。

大阪から来た宮大工「天竺様の本堂は何百年に一回しか建ってないから(他の建築と比べ)貴重だと自分では思う」
富山から来た宮大工「自分が携わったものが、この先何百年ももつようにいろんな思いを込めています」
そして11月23日、上棟式を迎えました。

原住職「何とか先の光が見えるように、はいつくばって頑張ってきました」
郷原さん「今後もずっと何百年も受け継がれていくような建物になったら、すごく嬉しい」

原住職「マイナスを取り戻せるような、そういう立派なものができたと。奇跡だと思います」
完成予定は来年春、これから工事の大詰めを迎えます。
