様々な業界で外国人人材が求められるいま、福祉を学ぶ高校生と現場で活躍するミャンマー人実習生がそれぞれの夢を語りました。

「きょうはミャンマーの料理について説明していきたいと思います」

流ちょうな日本語でミャンマーの文化を紹介するのは、熊本市の特別養護老人ホームで働く4人のミャンマー人実習生。

そのうちの1人は、4年前に熊本にやってきました。

「昼ごはんつきましたよ。きょうのご飯はハンバーグですよ」(2019年)

この老人ホームが初めて受け入れた技能実習生トゥザーさん(当時25)。

当時は聞き慣れない方言に苦労したといいますが…

トゥザーさん(30)「(高齢者が)昔の言葉とか使っているので、分からなくなって大変でした。いまは慣れてきました」

いまでは、日本人を含めた介護スタッフをまとめるリーダーとして活躍しています。

福祉を学ぶ生徒たちに介護・福祉業界で増える外国人人材への理解を深めてもらおうと企画されたこの交流会。生徒たちは実習生にいまの時期ならではの方言を教えました。

高校生「今だと『すーすーすー』とか言います、風が吹くから寒いという意味で」
実習生「聞いたことない、ありがとうございます教えてくれて」

そして、将来について語りあった高校生と実習生。

女子高校生「子どもと関わる仕事に就きたいと思ったきっかけは、母から勧められた放課後デイサービスのボランティアに参加して」

男子高校生「目標は、高齢者一人一人にあった健康にいい料理を作ることです」

トゥザーさんの目標は?

「介護福祉士の資格を取りたいので、来年1月に介護福祉士(の試験)を受けます」

国の垣根を超え、介護や福祉の未来を担います。

福祉科2年 宮本みゆさん「相手のことを知りながら自分のことを知ってもらうギブ・アンド・テイクみたいな関係を作っていけたらと思っています」

「気を付け、礼」「チェーズベー(ありがとう)」