地場産品に関するルールも厳格化

一方、地場産品に関するルールも厳しくなり熊本県内で動きが出ています。

菊陽町にある馬肉を扱う店舗です。この店舗は町の返礼品として馬刺しや馬肉の加工品を全国に送っていて、多い時で1日に100セット以上送ることもあります。

これまで馬刺しは海外で処理されたものと、熊本県内の施設で処理されたものとの区別がなくどちらも熊本の返礼品として送ることができたと言います。

馬肉を扱う業者「海外で捌かれて熊本に届くまでの“知らない期間”があることよりも、熊本で加工してお客さんの元に届くまで隅々と管理できているというところでいくと、熊本で捌かれた馬刺しがより安全なのかなと」

しかし県は、熊本の人気の返礼品である馬肉の信頼性を高めるため、「熊本で捌かれたものしか熊本の返礼品として送れない」よう“独自のルール”を設けたのです。

馬肉を扱う業者「熊本が安心・安全な馬刺しをというのを売りにしているので、ブランド化はふるさと納税でもきっちりした方がいいと思う」

寄付獲得に向けて、自治体のアイデア返礼品

そのような中で自治体も寄付獲得に向け、工夫を凝らしています。

ふるさと納税を運営代行する福田さんは「宿泊券や体験チケットなどモノではなくコトへの返礼品が増えている」と話します。

例えば、京都市は「1万5000円分の宿泊クーポン(寄付金額5万円)」。

三重県鈴鹿市は「自分のラジオ番組を放送できる権利(寄付金額44万円)」という体験を返礼品にしています。

キャスター「体験を返礼品にすることで、“現地に行って利用する”ため、自治体を知るきっかけ作りになっていきそうです」