凄腕スパイの正体は?
それから5か月経った10月27日(金)、熊本大学が再び会見を開きました。
そこで明らかになったのが…。
稲葉センター長「門左衛門は戦国時代から葦北郡内(あしきたぐんない)に住み、加藤清正にも仕えた『地侍(じざむらい)』であった」
※葦北郡内:現在の八代市日奈久町から水俣市あたり

村田門左衛門の正体、それは芦北地域に住む「地侍」だったというのです。
地侍とは、農業などをしながら村の警備も務める住民のこと。
なぜ、急に正体がわかったのでしょうか?
水俣市在住 梅下俊克さん「我が家のご先祖は代々『門左衛門』と名乗っていた人が何人もいて、目付という役(密偵)をしていたという話を聞いていたのを覚えていた」

水俣市に住む梅下さん。なんと密偵・村田門左衛門の子孫だと名乗り出たのです。
梅下さん「(5月に)テレビを見て、まさに話がぴったり合うんですよね」

子どもの頃に聞いた先祖の話と、熊本大学の発見を伝えた報道の内容が一致したため、梅下さんは先祖にまつわる資料を大学に提供、謎だった密偵の正体解明に繋がりました。

梅下さんの協力で今回明らかになったのは。
1.村田門左衛門は芦北郡内の地侍
2.他3人の地侍と何度も薩摩へ
3.熊本藩は地侍に依頼し情報収集
提供された文書には貴重な情報ばかり。梅下さんは、まさに令和の【門左衛門】でした!