最近、半導体のニュースなどで注目されているひとつが、モノづくりの専門家を育てる高等専門学校、略して「高専」です。

先週、その高専生たちのプライドをかけた戦いが熊本県八代市で行われました。

九州・沖縄の高専から20チームが出場した大会「ロボットコンテスト」、全国大会への切符4枚をかけ、学生たちが手作りのロボットで技術やアイデアを競いました。

今年の競技は、ロボットが障害物を乗り越えながらフルーツに見立てたボールを「制限時間内にいくつ取って運べるか」というもの。

ロボットには各校の英知が集められていました。

大きな車輪を使い障害物を通過するロボット(『はしれ!タイヤ起くん』有明高専B)や、空気でフルーツを落とすロボット(『響嵐』 佐世保高専B)、可愛らしくフルーツを食べるロボット(『獅子舞プロジェクト』 沖縄高専A)など。

一方、ロボットのメンテナンスを行うピットでは、学生たちが作戦会議の真っ只中。

学校の威信をかけロボットを果敢に操縦し決勝に進んだのは、地元・熊本高専八代キャンパスの『Highbrid(ハイブリッド)』と、北九州高専の『ベストハーヴェスト』の2校。

試合は両チームとも点数を重ね、まさに一進一退。

そして…熊本高専の『Highbrid』は惜しくも敗れ、準優勝に。

しかし大会の健闘が評価され、推薦での全国大会行きが決まりました。

次は全国の舞台でリベンジを誓います。

熊本高専八代キャンパス 3年 満永礼さん「決勝で負けてしまったことはとても悔しいです。さらに強いロボットを作って優勝を目指したいです」

全国大会は11月26日に東京で開かれます。