熊本市で進む都市計画道路事業に関連した行政代執行が、11日から始まりました。

行政代執行の対象は、熊本市中央区西子飼町にある2階建ての住宅です。

熊本市は現在、子飼橋から浄行寺交差点までの県道およそ550メートルの区間で、道路を広げる事業を進めています。

この住宅を巡っては、所有者との間で明け渡しの交渉が進まなかったことから2019年に熊本県の収用委員会が土地を熊本市の所有とし、住宅の明け渡しが決まっていました。

記者「行政代執行開始の予定時刻から30分以上が経過していますが、現在も住民への説得が続いています」

熊本市はこれまで交渉を続けてきましたが所有者は明け渡しに応じず、補償金も受け取っていないということです。

県の職員「これより行政代執行を開始いたします」

この日は建物の調査が行われ、解体工事は11月下旬に始まる予定です。