昭和50年7月、熊本-沖縄便(全日空)の運航が始まりました。当時沖縄では「海洋博」(沖縄国際海洋博覧会)が行われており、沖縄第1便の機体側面にも「EXPO’75・海洋博」のロゴがプリントされていました。華やかな就航式の後、第1便は沖縄へ向け飛び立ってゆきました。

当時ニュースはこう伝えています。「全日空の熊本-沖縄線が開設され、きょう午後熊本空港で就航式が行われました。式は第一便のボーイング737機前に張られた紅白のテープに熊本県の藤本副知事や乗客代表がハサミを入れ就航を祝いました。このあと海洋博コンパニオンを通して沢田知事と屋良沖縄県知事のメッセージが交換されたあと、機長らに花束が贈られました。

また、熊本市水辺動物園から沖縄の子どもたちにくじゃく鳩など20羽とヒゴツバキなどの苗がスチュワーデスに託されました。

きょうは快晴に恵まれ乗客達は眼下に広がる青い海と島々を見ながら1時間25分の空の旅を楽しみました。

那覇空港到着後、早速空港前で贈呈式が行われ沖縄市の小中学校に鳩が手渡され、皆可愛い親善大使に大喜びでした。」
