先日、熊本市議会で議員からこのような指摘がありました。

熊本自民 藤山英美 議員「公職選挙法に違反している政治活動用の立て看板が多すぎるのではないか」

政治家の看板の現状を取材してきました

藤山議員「議員みずから襟を正さんといかんということで質問しました」

9月12日、政治活動用の立て看板について熊本市議会の一般質問で指摘した藤山英美議員。

藤山議員「公職選挙法があってもなかなか守られていないところがあるんじゃないですかね」

立て看板を掲示するには、

・市の選挙管理委員会から交付された「証票」を貼り付けること(※12枚まで)

・事務所がある場所に掲示すること

など、いくつかの条件があります。

実際に町を歩いてみると…

藤山議員「2019(平成31)年までの証票ですので、もう期限が切れている。それとこの敷地は駐車場になってますから事務所はない」

証票は期限が切れていて、近くに事務所がない駐車場に掲示されていた看板がありました。

さらに…。

「これは完全に消えてますね」
「よーく見ると、2019(平成31)年までの証票と書いてあります」
「こっち(裏)は2015(平成27)年」

表と裏でどちらも期限切れの証票が貼られていた看板も。

このように公選法に違反していると思われる看板が市内に乱立していると藤山議員は話します。

後生川凜アナウンサー「(ルールを)認識されているはずですよね」

藤山議員「わかっていると思います。取り締まりが厳しくないというところもあるかもしれんですね」

この現状を、市の選管は認識しているのでしょうか?

熊本市選挙管理委員会 池邉陽副事務局長「市民の皆様からの通報がございますので、相当数あるというのは認識していますけど市内全域ありますので、どのくらいあるかというところまでは確認しておりません」

市選管によりますと「証票がない」などの通報が年に十数件あり、その都度指導し、改善の確認までしているということです。

ただ、独自の一斉調査などは行っていません。市は、証票の更新のタイミングで、改めて立て看板のルールについて周知したいということです。