高校生の再挑戦の場として新たなクラブを立ち上げた山口さん。
今年の4月から平日の午前中は山鹿市の病院でリハビリなどの補助の仕事をしています。
この病院は山口さんの活動に賛同し、山口さんを採用しました。

山鹿温泉リハビリテーション病院 田代桂一 院長「なじめなかった子たちの受け皿みたいなクラブを作りたいと。(その活動に)共鳴・共感して何か手伝えることがあれば。」

現役を引退してからも、小中学生チームの指導者などほとんどがサッカーの仕事。病院での仕事では日々、発見があるようです。
山口さん「声掛けだったり、先輩のスタッフの対応を見ながら、面白く笑顔で対応しているところが勉強になる、サッカーにも繋がるなと」

午後からの仕事はクラブの営業です。スポンサー企業にロゴ入りユニホームの完成を報告します。
山口さん「子どもたちもすごくテンションが上がってですね」
山口さん「これだけの協賛がついたユニホームを着てプレーするというのは、一生にあるかないかだと思うんですけど、おかげさまで子どもたちが思い切ってプレーできると思います」

軌道に乗り始めたクラブ運営ですが、クラブ立ち上げを決めた今年1月の時点では資金が集まるか、選手が集まるかゴールが見えず、家族にも活動内容を伝えられずにいました。
山口さん「(前の仕事を)やめるという話はしたんですけど、『え?何するの?』というのは(妻からよく言われて)、まだ完全に決まっていないから決まったら話すみたいな」

不安の中でのクラブ立ち上げでしたが、山口さんの思いに賛同するスポンサーが徐々に増え、今では20を超える企業が協賛しています。
協賛社「全国大会に。そしたら全国にこれが。」

山口さん「そうですね。思いを胸に背負って選手たちと頑張っていきたいと思います。」
多くの人の支えでクラブを立ち上げたられたという山口さん。高校生たちの再チャレンジを支えていきます。

山口さん「一度は夢を諦めてしまったけどまた違う環境で、もう一回チャレンジしてプロの選手になったりとか、社会に出て活躍する選手が出てきてくれると嬉しいです」
