災害時、熊本県の対応の拠点となる「防災センター」が完成。

地震や豪雨の経験から、工夫を凝らしたというその内部が公開されました。

新たにできた県防災センターは、地下1階、地上7階建て。


地震の際に揺れを軽減する免震構造で、熊本地震クラスの揺れにも耐えられるということです。

災害時の拠点となる建物。入り口から工夫が…

田名網駿一アナウンサー「この床を軽く踏むと…電力を使わずに開く『無電化自動ドア』になっているんです」


停電対策がとられています。

また、エレベーターが使えないことを想定し、情報収集の中枢を担うフロアは2階に。


田名網アナウンサー「こちらは災害時に情報収集や関係機関が集まるスペース、オペレーションルームです。大きなモニターがあり、同時に情報を共有できるようになっています」


座席の数も、熊本地震の際に不足した経験から倍増させました。


そして、災害時には国や他の県から応援が駆け付けます。

その多くの職員たちが連携して活動しやすいよう、壁が少ない広いフロアを準備。


さらに仮眠室も備えつけました。


普段は会議室として使われる部屋が、災害時の災害対策本部会議の会場となります。


財産経営課 松尾亮爾 課長「熊本地震のような大規模災害が起きた時に、いろいろな機関と連携しながら活動ができる拠点てして機能が果たせるようにという思いがある」


総事業費およそ97億円をかけ整備された施設。4月23日以降、災害時の拠点となります。