本当に知らなかったのでしょうか?TKUテレビ熊本の関連会社が助成金を不適切に受給していた問題に新たな疑いが出ています。

コロナ禍の旅行支援事業を巡っては、TKUヒューマンが助成の対象とならない熊本市電の「1日乗車券」を用いた旅行商品を販売し、約2500万円を不適切に受け取っていました。

この問題に、熊本県の事業を請け負う事務局のJTBは「助成制度を誤認していた」とし、TKUヒューマンの代わりに県へ弁済するとしています。

しかし、RKKが県に情報開示請求をして入手したメールからは「1日乗車券」の使用は対象とならないことをTKUヒューマン側が認識していたとみられることが分かりました。

2021年7月「1日乗車券」の確認を行ったメールです。

TKUヒューマン「下記の企画商品は(対象)OKでしょうか」
県「対象外となる」

その4か月後には…TKUヒューマンは「1日乗車券」の文言がない行程表を県に示した上で確認を行います。

この質問に県は「1日乗車券」の文言がないことから口頭で許可をしたといいます。

しかし、このやり取りの後に販売された旅行商品には助成外となる「1日乗車券」が組み込まれていました。

TKUヒューマンに対象外の認識は無かったのか改めて確認すると…

「すべての商品を正当な手続きで販売した。今回の問題はJTBの誤認によるものだ。これ以上、コメントできない」

一方、事業を担った熊本県のトップ蒲島知事は今日の定例会見で記者から問題を問われると…

記者「なぜJTBが弁済するのか?」
蒲島知事「できるだけ早く確認を行い、報告するよう担当者に指示をしているところであります」

このように述べ今後も調査を進めるとしています。