スマート農業が導入されているのはハウスの中だけではありません。阿蘇市にある県の農業研究センターです。

ここで行われている研究は…
草地畜産研究所 吉田大志 研究主任「牛の位置確認を行い、作業の軽量化に取り組むという試験を行ってきました」
実際に実証実験が行われた牧場を見せてもらいました。

この牧場では東京ドーム30個分の牧野におよそ100頭の牛を放牧しています。

その一角にあるアンテナのような機械。これは?

吉田研究主任「日本電業工作のFalconWAVE(ファルコンウェーブ)という製品です。牧場全体のWi-Fi化を進めています」
これは、携帯の電波が入りにくいこの農場でもWi―Fiを活用できるようにするための装置です。これで牛の管理を効率化することができるのです。
例えば、牛の確認作業では…
狩尾牧場 中村博紀 管理人「今までは自分で目でみて確かめるため、牛のところまで歩み寄ってチェックしてそれが3時間くらい」
これまでは毎日、広い牧野を歩いて一頭一頭探し回り牛の安否確認をしていました。

今は牛に付けたタグでその行動記録がデータで追跡ができるため、安否確認にかかる時間は3時間から1時間程度に短縮されました。

また、こんなことも。
中村さん「カメラがあって、1つの命を救えたということが去年あった」

牛の様子をオンラインで確認できるよう牛舎にカメラを取り付けた日のこと。予定されていた牛のお産が思わぬ難産になったのです。カメラの映像で牛の異変をいち早く察知でき、すぐに介助したため無事に出産させることができました。

吉田研究主任「担い手不足といった問題を解決するためには、どうしても機械のチカラに頼らざるを得ないということがあるので、この機械が畜産の発展を担ってくれればと思って試験を行っています」
スマート農業が必要となっている背景には農業人口の減少や高齢化がありますが、熊本県でも実は20年前と比べると専業農家で36%減少しています。スマート農業で農業のあり方も大きく変わっていくのかも知れません。









