熊本県が球磨川流域の治水対策として検討している「田んぼダム」について、検証する委員会は「効果があり、農業への影響がない」とする提言をまとめました。
「田んぼダム」とは大雨の時に水を田んぼに貯めることで川に流れ込む水の量を減らす取り組みです。

県は2020年の7月豪雨で大きな被害が出た人吉・球磨地域の水田で、2021年から実証実験を行っています。

この実証実験を検証する委員会が、2月13日に「田んぼダムには排水を調節する効果があり、農業への影響がないことを確認した」と発表しました。
その上で、蒲島 郁夫 知事に対し、今後は県内全域で普及拡大することを提言する考えです。
また、提言案では田んぼダムが地域単位で実施すべき取り組みで、あぜの整備なども合わせて進める必要があるとしています。
委員会は、これらの意見を踏まえて3月に蒲島知事に正式に提言する予定です。