災害拠点病院“断らない医療”
熊本市南区にある済生会熊本病院は、2016年当時、市内に3つあった災害拠点病院の1つで、災害時には24時間体制で患者を受け入れることになっていました。

あの日、4月16日、午前1時25分。
川野雄一朗医師「当直室で休憩しているときに本震が起こって」

救急科の医師、川野雄一朗さんは、激しい揺れに襲われた直後、当直室を出て集中治療室の機器に破損がないか確認をした後、ロビーに向かいました。
川野医師「前震のときに相当な数の傷病者が病院に来られたというのを聞いていたので、少なくとも救急外来だけでは対応できないだろうと」

2日前の前震と同じように病院には続々とスタッフが駆けつけました。
本震の発生から21分後、一度は解散した災害対策本部を再び立ち上げ、35分後にはトリアージブースの設置が始まりました。
トリアージとは、緊急時に患者の状況に応じて治療の優先順位を決める判定のことです。
患者の受け入れを正面玄関に絞り、入口に近い場所から奥にかけて、軽傷者から重傷者の順に治療する場所を配置しました。
川野医師「いつこの患者さんの流れが終わるのかな、我々受け入れる側の不安もありますけど、うちに来られる方もみんな不安でいっぱいの表情。なんとか落ち着かせて、安心させて、できるだけスムーズに混乱がないように対応するよう心掛けました」









